春はあけぼの。
春眠暁を覚えず。
春は感じる季節。
こちらも新緑豊か、空の青さは広く深い。
子供は小学校に通い始めました。
途中まで一緒に行くと、改めて春を感じます。
そんな春には、新しいことを始めたくなる。
そうだ、新しい季節に古典を読もう。
温故知新。
枕草子。
平安時代を代表する随筆。
鋭く繊細な感性は、今もなおこの春のように心に鮮明に印象を与える。
「かわいらしいもの。
瓜に描いた、子どもの顔。
二つ三つくらいの子供が、急いでハイハイして来る道にほんの小さな塵があるのを見つけて、とても愛らしい指でつまんで大人たちに見せる仕草も、なんてかわらいらしいの。
とにかく小さいものは何もかもかわいらしい。」
簡素な文の佇まいに、普段理詰めで読む神学とは違う感性を見る。
根っこのところで、日本人が美しいと思うものは、同じ部分があるのかもしれない。
何を大切にしているかが分かれば、その人に近づくことができる。
とにかく読む本はたくさんあります。
3年間だけではとても足りませんが、3年間という時間と猶予を与えられているのは大きな感謝です。
限られた時間の中で、何を読み、学び、感じるか。
優先順位を明確にせねば。